2011年11月号
成功者に共通する 「考え方」の原風景とは?
成功者に共通する 「考え方」の原風景とは?
今回のテーマは、「成功者には、共通する『考え方』の原風景がある」。
成果 = 「考え方」 × 熱意 × 能力
この方程式は、あまりにも有名ですね。
今回考えてみたいのは、「考え方」の部分。方程式中もっとも重要であり、唯一プラスのみならず、マイナスもありうる要素。
この「考え方」を形成する思想のおおもと、原風景には、どんなものがあるのか?
成果の方程式を紹介された稲森和夫氏は、著書『生き方』の中でこんな説話を紹介されています。
ある秋の日、ひとりの旅人が家路を急いでいると、大きな虎が襲いかかってきます。
一目散に逃げていくと、断崖絶壁に突き当たってしまう。
追い詰められた旅人は、一本の松の木によじ登り、一本の「つる」をつたって降りていきます。
絶壁の端の松の木からつり下がった「つる」に、必死につかまる旅人。
上には狂暴な虎が睨みをきかせ、下には荒れ狂う海になんと三匹の竜。
さらに目を上げると、ネズミがガリガリと「つる」の根元をかじっている。
まさに、絶体絶命。
旅人は、ネズミを追い払おうと、「つる」を揺すってみます。
すると、なんと甘い蜂蜜が頬に落ちてくる。
「つる」を揺するたびに、どんどん蜜がしたたり落ちてくるのです。
我を忘れて、甘い蜜の味の虜になる旅人。
絶体絶命の状態にありながら、目先の快楽に目を奪われる愚かな存在。
これがそもそもの人間の実相なのだと、釈迦が説いているそうです。
稲森氏の「考え方」の原風景には、この光景があるのです。
「私利私欲に基づいた『濁った願望』は、いったんは実現できても、一時的な成功で終わってしまう」。
「社長は二つの剣を持っている。正義の剣と邪悪の剣の二つ。このうち『正剣』を抜いたときは、たしかにことごとく成功しているが、『邪剣』を抜いたときには、これまたことごとくうまくいっていない」。
こんな説話を聞いても実際のビジネスの役には立たないとか、目先の成果には結びつかないと思う人もいるでしょう。
でも私が思うには成功している経営者というのは、必ずこうした「考え方」のバックボーンを持っている。
先日お目にかかったフジゲン会長の横内祐一郎氏の「蜘蛛の糸」 のお話しも、驚くほど同じことをいわれています。
中小零細企業でも成功している方は、やはり「利他の精神」という共通項があると思います。
決して自分だけの利益、目先のお金儲けだけで、ビジネスをやっているわけではない。
採用や人材教育、人事制度や組織構築に関わる社労士は、この視点を大切に経営と相対していきたいもの。
「正剣」を抜く経営者でなければ、真の将器とはなりえない。
事業を成功させる「考え方」の原風景を、しっかり胸に刻んでいきたいものです。
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